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減らない資産?!【4%ルール】とは?実際の取り崩し方を解説。

増やした資産を上手に使う方法

最近世界的に、セミリタイヤを検討している人が増えていることをご存知でしょうか?

Financial Independence Retire Early ”頭文字をとって通称『F.I.R.E』と言う言葉が注目を集め書籍も発売されているほどです。
日本語にすると、”経済的に自立して早期退職しよう”と言う意味合いになります。



そこで注目されているのが『4%ルール』です。

『4%ルール』とは、株式と債券に50%ずつ投資して、毎年の生活費を資産額の4%に抑えることができれば、老後30年間は貯蓄が無くならないと言うものです。

例えば、年間の生活費が300万円の方なら7500万円の資産があれば、
F.I.R.E』ができる計算になります。


この中には税金が考慮されていませんので実質1億円近くの資産が必要になります。
ただし、生活費を抑えれば抑えるほど資産額は低く抑える事が出来ますのでいかに生活コストを抑えるかが1つのポイントになってきます。

そもそも4%という数字は、何を根拠に出された数字かと言うと、米国株式S&P500の成長率が年平均約7%弱の運用利回り。


そこから、アメリカのインフレ率が約3%弱と言う事を差し引いて計算されている数字です。



ただし、日本経済は長引く不況下の中で日銀が目標としているのが”インフレ率2%。
現実の日本経済はインフレ率1%にも及ばない程、経済状況が悪化しています。

実際、参議院情報調査室で毎月国民全員に10万円支給したらどうなるのか?

と言うのを試算をしたところ、何とインフレ率は3年目の1.8%がピークで2%を超えない事がわかりました。


つまり毎月国民全員に10万円給付しても今の日本ではインフレ2%は達成できないと言う事です。
それくらい現在の日本は需要が足りていない。


つまり、国民がデフレの影響で給料が上がらず消費する力が足りないと言う事です。
30年も長期間デフレが続く国は日本以外ありませんからね。
それほど、日本の経済が弱っていることの証だと思います。

2つの取り崩し方法

1.引退時の資産×4%の資産を取り崩す方法

例えば、引退時の資産が5000万円ある場合は毎年200万円の試算を取り崩していく方法です。

ただし、毎年資産を4%ずつ取り崩していくと25年で枯渇していきますので株式50%、債券50%にそれぞれ投資しながら資産を取り崩していきます。


実際にこのやり方で資産を取り崩していくと、1926年〜1995年までの70年間のデータによると30年後に資産が残っている確率が96%だったと言うデータがあります。


それどころかあらゆるシナリオを考慮しても中央値ベースで当初の資産の約8倍に成長している事がわかりました。
5000万円の資産で始めていたら30年後には4億になっていたと言うからビックリですね。
※データは米国株・米国社債のインデックスファンドが対象

2.毎年の資産残高×4%を定率で取り崩す方法

株式の平均リターン年7%
債券の平均リターン年4%

それぞれ50%でポートフォリオを組むと期待できるリターンが5.5%になります。

取り崩す時はできるだけ期待リターンよりも少ない%で取り崩す事で資産の枯渇を防ぐ事が出来ます。
また、暴落相場では取り崩し額を少なくする事も資産の枯渇リスクを抑えるポイントになりますので覚えておきましょう。

注意点

おもち
おもち
そもそも『4%ルール』は、アメリカをモデルにしているので日本とは状況が違ってきます。


インフレ率や為替によっても状況が変わってきますのでその辺りは自分なりのポートフォリオを作っていく必要があるかと思います。

また、2018年1月にトリニティ研究の追加報告によると、
引退後の30年間は4%ルールでも良いが、残りの人生を全うできる確率が低下していくと言うものでした。


40年では株式75%債券25%のポートフォリオの場合92%。
株式50%債券50%のポートフォリオの場合だと87%の確率で資産が枯渇しないと言うものです。


つまり、期間が長くなればなるほどリスクが出てきますのでそこも考慮する必要がありますね。
ただし、『3%ルール』にした場合、どちらの割り当てでも40年間は100%枯渇しないと言うものだったそうです。
やはり、資産の取り崩し額を抑えることは非常に大事になってくると思います。

これらを踏まえて、資産の切り崩しの額が大きい場合は当然大きな資産を作ることが必要となってきます。

もしも3%ルールで資産の取り崩しを検討されている場合、

1億円で毎年300万円の取り崩しが可能になります。1億円となると非現実的に思われるかもしれませんが、毎月5万円をインデックス投資に積立して期待利回り7%で運用した場合計算上、約37年で達成可能です。


もちろんこの中には税金が含まれていませんので、実質的には手残りは少なくなりますが複利の力を有効に活用すればそんなに難しい数字ではありません。
だからこそ、本気でやるなら今すぐ投資を始めること。

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投資に回す資金が現在ないと言う方は、固定費の見直しと副業を始めて投資に回せる資金を増やす努力をすること。
これらが大事になってきます。

出来ない理由を探すのではなく、どうやったら達成可能なのかを考えながら行動していきましょう。
きっと答えが見つかるはずです。

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まとめ

いかがだったでしょうか?

omoti
omoti
細分化して考えていくことで『F.I.R.E』がより近く感じる事が出来たのではないでしょうか?

”思い立ったが吉日”

と言う言葉があるように「自分も早期リタイヤしたい!」
と思ったなら行動していきましょう。
あとは自分次第です。

今回のお話を聞いて1人でも多くの方の人生が豊かになるきっかけになれば幸いです。
今後も生活に役立つ情報を発信していきますので楽しみにしてて下さいね。


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ABOUT ME
おもち
パパと娘ラブな保育士ママです。最近は育児に奮闘中でモンテッソーリ教育に興味をもちつつ、金融リテラシー高めるため勉強中です! 趣味はマンガと インスタでファッションライブみてる時がイキイキしてます。 楽天ルーム、Twitterしてます。