貯蓄が増えない理由
毎日一生懸命働いているのになぜかお金が貯まらない。
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
でも実際には貯まらない大きな原因があるんですよね。
私もそこに気が付くまで長い期間かかり、もっと早く知る事が出来れば今よりもっと貯蓄もできていたし生活に余裕が出来ていたと思います。
今回はそんな私の経験を踏まえて1人でも多くの方のお役に立てればと思っています。それでは解説していきたいと思います。
家計の見直しをすること
まずは、家計の状況確認からしていきましょう。
金融広報委員会の『家計の金融行動に関する世論調査(2019年)』によると、2人以上世帯の金融資産の平均値は1,139万円、中央値は419万円という結果になっています。
「えっ!?そんなにあるの?」
と驚かれた方もいらっしゃるかと思います。
そもそも、平均値と中央値って何が違うの?
と疑問に思われた方も多いと思います。
平均値とは、総額を人数で割ったものです。
ただし、平均値だとある特定の数値が極端に大きかったり小さかったりすると平均値に与える影響が大きいのが難点になります。
例えば、4人の貯蓄額の平均額を調べたい時にAさん300万円、Bさん350万円、Cさん500万円、Dさん1億円だとすると、Dさんが平均値を押し上げてしまい4人の平均額が2,787万円になってしまいます。
これだと肌感覚からだいぶ離れてしまうのでこう言う場合、中央値を採用する方が肌感覚に近くなると思います。
。
中央値とは、データを大きさの順に並べた時、全体の中央に位置する値のことを言います。データの数が偶数個の場合、中央に位置する2つの数の平均値を取ることで求めます。
先程の例で考えると、中央値に該当するBさんの350万円とCさんの500万円を足すと850万円になります。その850万円を2で割った425万円が中央値となります。
これだと、先程の平均値より肌感覚が近くなると思います。
ちなみに、金融広報中央委員会が毎年調査している『家計の金融行動に関する世論調査(2人以上世帯調査)令和元年』によると、2人以上世帯の平均貯蓄額は1,139万円、中央値が419万円と言う結果になりましたが、
そのうち金融資産を保有していると回答した人の平均貯蓄額は1,537万円、中央値は800万円となっています。
※金融資産とは・・・株、債券、不動産などのことです。
世代別・2人以上世帯の金融資産保有額
年代 | 2人世帯以上平均 | 2人世帯以上中央値 | 単身世帯 | 単身世帯 |
---|---|---|---|---|
全年代 | 1,139 | 419 | 645 | 45 |
20代 | 165 | 71 | 106 | 5 |
30代 | 529 | 240 | 359 | 77 |
40代 | 694 | 365 | 564 | 50 |
50代 | 1,194 | 600 | 926 | 54 |
60代 | 1,635 | 650 | 1,335 | 300 |
今回のデータは金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査』(2019)版となります。
※単位は(万円)
世代が上がるにつれ、金融資産が増えているのがわかると思います。
つまり、若い人ほど金融資産を保有していません。
当然の結果ではありますが、もしもあなたが平均以上の金融資産を保有したいと思うのであれば次の方法を採用する以外ありません。
- 収入を平均以上に増やす
- 支出を平均以下に抑える
- 資産の運用利回りを増やす
これら3つを意識して行動して行けば確実に優良家計に近づくことは間違いありません。ただし、明日からサラリーマンの仕事だけでいきなり月5万円の収入を増やすのは非現実的ですし、副業で5万円の収入を増やすのも不可能ではないですが短期間で実現するにはハードルが高いのではないでしょうか?
また、資産の運用利回りを増やすのも高利回りを狙うと必然的にリスクも上がってしまうのでその辺りを考えると投資をした経験がない方からしてみたらバランスをとるのが難しいのではないでしょうか?
また、資産が多い場合は目に見えて家計が改善していくのが実感しやすいですが、資産が少ない時に運用してもなかなか家計が良くなっているという実感は湧きにくいと思います。
ただし、支出の削減は今日からでも行動して取り組めば、来月からでも月5万円削減することは不可能ではありません。実際に私は家計の見直しで月5万円の削減に成功しました。投資や副業で成功するより節約の方が難易度は低くやれば結果が目に見えて出てくるので初心者にはオススメです。
思いたったが吉日!
一日でも早く行動していきましょう。
固定費を徹底して見直す
そもそも支出には固定費と変動費の2つに分かれます。固定費とは、家賃・保険料・車両費・通信費など毎月決まって出ていくお金の事です。それに対して変動費は、食費や日用品代などその時々にかかるお金の事です。
固定費は大幅な削減に繋がりやすいのでこの機会に是非見直してみましょう。
家計の見直しをする上で固定費の削減が効果が高いと言われている理由が大きく分けると3つになります。
食費や水道料金などの変動費はどんなに節約できたとしても月々数千円程度。食費に関しては頑張れば1~2万円程度なら節約できるかもしれませんが、わざわざ10円安い野菜を買いに20~30分かけて激安スーパーに行くのにかかるガソリン代や時間単価を考えるとむしろ損をする可能性が高くなります。
また、安いものが全て悪いというわけではありませんが、なぜ安く買えるのかも考えて購入するかを検討した方がいいかもしれません。と言うのも、日本で販売されている食材には1500種類を越えるとも言われている食品添加物が使用されています。これは世界を見渡してみてもダントツに多いんです。日本の食材は安心と思っている方は以外に多いのかもしれませんが実はそんなことはないんです。
つまり、安い食材の中には食品添加物が多く使われている可能性が高く、それらを食べることにより病気のリスクが高くなり、結果高いお金(病院代)を払わないといけなくなる可能性が出てきます。
節約のつもりでやっていた事が将来的に高いお金を払うはめになったら本末転倒ですよね。
ですのでまずは大きな効果が目に見えてわかり、ストレスなくしかも効果が継続される固定費の見直しから始められることをオススメさせて頂きます。
・住居費
・車両費
・保険
・通信費
・その他(新聞代、ジム代など)
他にも教育費などもありますが現実的に見直しする価値が高いものを5つ選んでみました。住居費や通信費に関しては以前記事にしてあげていますので是非ご覧になってみて下さいね。
皆さんも一緒に優良家計を目指して楽しく節約をしていきましょう。
次回、保険料について記事をあげていきますので、