かつての日本は一億総中流と言われていました。
大半の人は普通に会社に勤めているだけで毎年昇給、年に3回のボーナス、さらには退職金も当たり前のようにもらえていた時代。
今の若い人からしたら夢のような生活が当たり前でした。
ところが、近年貧富の差は拡大し続けています。
特に、世界的な問題になっているのがトップ1%に富が集中しているという現状です。
トップ1%の富裕層に富が集中している
世界の富裕層トップ62人の総資産は、世界人口の約半分に値する36億人の総資産と同等の資産を保有していると言う衝撃的な結果が発表がされました。
そして、今後も益々格差は広がっていき富が一部の富裕層にだけ集中していく事が予想されます。
ではなぜ、格差は拡大していくのでしょう?
これは、資本主義経済を生きている私たちは必ず知っておくべき事実です。
良い悪いを抜きにして事実を知る事から解決策は生まれてきます。
フランスの経済学者で世界的にも有名なトマ・ピケティ氏によると、
資本収益率(r)が経済成長率(g)よりも大きければ、富の集中が生じ格差が拡大すると述べています。
ピケティ氏著書の”21世紀の資本”に対し、ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンは、「今年、そしておそらくこの10年間で最も重要な経済書」となるだろうと述べています。
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端的に言うと、資本を投じて得られる収益率が経済成長率を上回れば上回るほど、それだけ富は資本家へ蓄積されるというものです。
歴史を紐解くと、ほとんどの場合にrはgより大きく、格差を縮小させる自然のメカニズムは存在しないと述べられています。
つまり、経済成長(GDP)の恩恵に預かるより、株式などの資本に投じた方が富の恩恵に預かる事ができると言う事です。
アメリカでは、ある程度資金に余裕のある家計ではほとんどの場合、株式投資を行っています。
それは、日本のような年金制度や社会保険制度が整備されていないのが一つの要因であると言われています。
ただし、日本でも今後アメリカ型に移行していく事が予想されますので今までのように年金制度や社会保障制度をあてに出来なくなってきています。
今のうちから将来の為に投資力を身につけて今後益々拡大していく格差社会に巻き込まれないように対策をしていく事が非常に大事になってきます。
日本の大企業も株主配当を増加させている
ここで質問です。
企業は一体、誰のものでしょうか?
様々な答えが出てきそうですが、答えはどちらも違います。
では、誰のものなのか?
答えは、法律上”株主”のものです。
企業の所有者である株主にとっての最大の目的は株主配当です。
出た利益に対して出資してくれたオーナー(株主)に還元する事です。
もちろん株式を保有している間に株価が上がると2重に利益となります。
企業が利益を出し配当金を出し続ける事が株主にとって最大の利益です。
ただし、企業は個人の私物ではありません。
優秀な経営者に経営を任せ、優秀な従業員を採用し、信頼できる取引先を獲得出来てこそ企業は事業を拡大し成長できるものです。
どれも企業にとって必要不可欠なものですが、企業に出資している”株主”こそが企業のオーナーであると言う考え方が最近日本でも根強くなってきました。
これまでの日本の企業は従業員を大切にし、企業の利益を従業員の給料に還元させてきた企業が大半でした。
しかし、近年は経営方針を転換して、出た利益を従業員に還元させるのではなく、株主配当という形で株主に還元する企業が増加しています。
なぜ、日本人の所得が年々減少しているのかはこの株主優遇の考え方が企業に浸透しているからです
なぜ、頑張っても頑張っても給料が上がらないかがご理解頂けたかと思います。
つまり、時代の変化とともに企業の方針が大きく変わってきている事がわかると思います。
この事実を知らずに一生懸命働いても、いつまで経っても豊かになるのは難しい事がわかると思います。
労働資本から資本家へのシフトを考える
現在の日本企業の考え方は労働者優遇から株主優遇へとシフトチェンジしています。
労働収益から資本収益にシフトしていくことを真剣に考えて行かないと今後益々、格差社会の荒波に飲み込まれていき老後も働き続けないといけない未来が待ち構えています。
最近高齢者の方がコンビニや警備員、交通整備などをしているところを多く見かけないでしょうか?
10年以上前にはほとんど見かける事がなかった光景が今となっては当たり前になりつつあります。
それは、年金だけでは暮らしていけない方が増加しているに他なりません。
今一度ご自身の働き方や収益モデルを見直して人生設計を見直す時期に来ているのかもしれません。
学ぶ姿勢と諦めない気持ちが大切
夫と出会うまでは、のほほんと暮らしていて、このままではいけないと思いながら今を楽しんで生きてきました。
これから生活を改善していきたい、豊かな人生にしたいと少しでも思っているならまずは行動に移していきましょう。
始める事に遅いなんてありません。
あの有名な「カーネル・サンダース」は、65歳でKFCを創業しています。
そして、「カーネル・サンダース」はフランチャイズの権利を取るまでに1000回以上も断られ続けたそうです。
普通の人ならとっくに諦めていますよね。
しかし、「カーネル・サンダース」は諦めませんでした。
一生懸命働いていたことが成功の要因だと語っていたそうです。
『できることはやれ!』
『やるなら全力を尽くせ!』
こういった考えのもとやり続けた結果、大成功を収める事が出来ました。
諦めない気持ちがとても大切ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
やるもやらないも決めるのは”自分次第”です。
今後は今まで以上に厳しい世の中になっていく事が予想されています。
少しずつでもいいので空いた時間を有効活用して、勉強したり副業の時間に充てるなどして自分自身の市場価値を高めていきましょう。
その積み重ねが将来の自分に大きなリターンとなって戻ってきます。
今回の記事が少しでも役に立ったら幸いです。
今後も生活に役立つ情報を発信していきますので楽しみにしてて下さいね。
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