暮らしとお金の話

空き家が抱える社会問題とは

空き家は日本が抱える社会問題

少子高齢化の問題は日本全体が抱えている大きな問題です。

今後の見通しでも少子化は進んでいく事が予想されており、2055年には9744万人、2065年には9000万人を切ると推計されています。
そしてそのうち約3400万人が65歳以上の高齢者になる事が予想されており、世界で最も高齢化社会が進む国と言われています。


そんな日本において社会問題になっているのが空き家問題です。

総務省の調査によれば、全国の空き家数は過去30年(1988年~2018年)で394万戸から849万戸と2倍以上増加した事がわかりました。
空き家率も年々上昇しており、2018年の空き家率は13.6%に達しており、7件に1件が空き家という状況になっています。



そして、今後空き家対策が進まなかった場合、2033年には空き家数が2,150万戸、空き家率30.2%に上昇すると言う試算が出ています。

おもち
おもち
将来的には、3件に1件が空き家になる計算ですね。


今回の記事では空き家の問題と解決策について書いてみましたので是非最後まで読んでくださいね。
それでは解説をしてきたいと思います。

全国空き家率ランキング

まずは、空き家率について触れていきたいと思います。

2018年総務省統計局から発表された『住宅・土地統計調査』のデータを元に発表された空き家率は以下の通りです。

1位  山梨県    21.3%   25位  茨城県 14.7% 
2位  和歌山県   20.3%   26位  新潟県 14.7%
3位  長野県    19.5%     27位  石川県 14.5%
4位  徳島県         19.4%     28位  佐賀県 14.3%
5位  高知県    18.9%     29位  福島県 14.3%
6位  鹿児島県      18.9%     30位   奈良県 13.9%
7位  愛媛県    18.1%     31位  福井県 13.8%
8位  香川県    18.0%     32位  熊本県 13.6%
9位  山口県    17.6%     33位  秋田県 13.5%
10位  栃木県      17.4%     34位  北海道 13.4%
11位  大分県         16.7%     35位  兵庫県 13.4%
12位 群馬県      16.6%    36位  富山県 13.2%
13位 静岡県           16.4%        37位  滋賀県 13.0%
14位 岩手県           16.1%      38位  京都府 12.8%
15位  岐阜県    15.6%     39位  福岡県 12.7%
16位  岡山県    15.5%     40位  千葉県 12.6%
17位  宮崎県    15.3%     41位  山形県 12.0%
18位  鳥取県         15.3%     42位  宮城県 11.9%
19位 島根県            15.2%     43位  愛知県 11.2%
20位 三重県            15.2%     44位  神奈川県 10.7%
21位 大阪府            15.2%     45位  東京都 10.6%
22位 広島県            15.1%     46位  沖縄県 10.2%
23位 長崎県            15.1%     47位  埼玉県 10.2%
24位 青森県 14.8%


空き家が増える事による問題点

では、空き家が増える事によってどのような問題が出てくるのでしょうか?
大きく分けると以下の4点に集約されます。

1.犯罪率の上昇
2.災害リスクの上昇
3.土地の有効活用が困難
4.資産価値の減少リスク



それぞれ解説いていきたいと思います。

1.犯罪率の上昇

空き家は人が住んでいないわけですから、空き巣が増えたり不法占拠されるリスクが高くなります。
そして、周辺地域の治安の悪化にも繋がりやすいというのも大きな問題です。

空き家だけの問題ならまだしも、近隣住宅にお住まいの方にも治安悪化の懸念されますので非常に厄介な問題です。
また、放火される危険もありますので注意が必要です。

2.災害リスクの上昇

建物自体の倒壊と空き家の破損などによって近隣住民に被害を与えてしまう可能性があります。

空き家は古い建物が多い為、自然災害に弱い作りとなっています。
特に、1981年5月以前に建築された物に関しては、『旧耐震』と呼ばれ耐震性が弱い為、大きな地震に見舞われると建物の崩壊リスクが非常に高くなります。


また、1981年6月以降に建てられた『新耐震』基準で建てられた物件でも、築年数が古かったり、空き家の期間が長いと家の痛み具合が進んでいる可能性がありますので注意が必要です。

3.土地の有効活用が困難

特に、広い土地を所有している空き家の場合は、周辺エリアの発展のチャンスを潰す恐れもあります。
本来であれば、商業施設や高層マンションが建てられる可能性があっても空き家がそれらを妨げる可能性があるからです。

そうなると、周辺地域の人口増加のチャンスまで潰してしまいますので、行政としても大きな損失となる恐れがあります。

4.資産価値の減少リスク


空き家そのものの資産価値が下がる分はまだしも、周辺エリアの資産価値の低下は非常に大きな問題です。
資産価値が下がると、いざ売却しようと思っても売却が困難になり益々周辺地域にも空き家が増えていきます。

そうなると地域の過疎化が進み、さらには治安の悪化が進んでいくという負のスパイラルに陥ってしまう可能性があります。



空き家を放っておく事によるデメリットは非常に多い事がお分かり頂けたのではないでしょうか?
今後は、国と各自治体が取り組んでいく必要のある大きな課題だと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は空き家の問題について記事にしてみました。

空き家は日本の社会問題で今後真剣に取り組むべき課題の一つです。
しかし、”ピンチはチャンス”と言う言葉があるように空き家問題には大きなビジネスチャンスがあると思います。



空き家の有効活用については大手企業も参入していないので、アイディア次第では、先行者利益が狙えるニッチな業界だと思います。

空き家の有効活用法としてオススメの本を紹介します!
興味があれば是非、購読して見てください。
特に空き家不動産投資に興味がある方にとっては凄く参考になる書籍となっています。

おもち
おもち
次回は空き家の有効活用法をいくつか紹介していきますので楽しみにしててくださいね。



今回の記事が少しでも役に立ったら幸いです。
今後も生活に役立つ情報を発信していきますので楽しみにしてて下さいね。



ABOUT ME
おもち
パパと娘ラブな保育士ママです。最近は育児に奮闘中でモンテッソーリ教育に興味をもちつつ、金融リテラシー高めるため勉強中です! 趣味はマンガと インスタでファッションライブみてる時がイキイキしてます。 楽天ルーム、Twitterしてます。